MicroChip社のAcceleratorは、Anti-Fuse型FPGAで、一般利用可能なのはこれしかないように思う。Quicklogic社もAnti-Fuse型をサポートしているが、直接同社と交渉する必要があり、一般利用には敷居が高い。ちなみにChatGPTによるとMicroChip社のRTAXSという宇宙開発用FPGAもAnti-Fuseということだが、これは実はフラッシュ型で書き換え可能らしい。また同社のPolarFireも書き換え可能である。ということでどうも純正Anti-FuseはAcceleratorだけらしい。このシリーズの最小の製品は25万ゲート相当のAX250(12.5万ゲートのAX125は製造中止らしい)は、Digikey価格で3万1千円なので、そこそこ高い。
ライセンスの設定
Liberoはこの設計ツールで、有償のは19万円くらいしてかなり高価である。お試しならばFreeライセンスを利用することができる。このライセンスサーバは3月に一度ダウンしてしばらく上がらなかった。5月後半に復活したのだが、インストールのし直しが必要になった。このインストールし方が非常に分かりにくいため、ここで備忘録を作っておく。
フリーのライセンスにはFloatingのとNode Lockのがあって、Floatingの方が良さそうな気がしたが、daemonのインストールがうまく行かず挫折した。このためノードロックにした。まず、MicroChipのHPに行ってアカウントを作成する。これは普通にメールアドレスや名前を登録する。
FPGA→Generate Free and Paid Licensesを選択
ここで、ツールを選ぶが、Goldと書いてあるのは有償なので、Libero 30 days Seminar Node Locked License for Windowsというのを選ぶ
Disk IDを聞かれるので、あらかじめ、コマンドプロンプトでvol c: と打ち込んで調べておく(これはWindows Powershellではだめで昔のコマンドプロンプトを使う)
打ち込むとライセンス要求が完成する。しばらく待つとライセンスのファイルLicense.datが添付されたメールが登録されたアドレスに届く、または、管理画面の右ボタンを押すとダウンロードされる
ここまでの作業は、マクニカのHPに載っていて参考になるhttps://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/articles/License_V3.0.pdf
ここからの作業はライセンスのページにSoftware Download and License Installation Quick Start GuideというPDFが載っていてこれに沿って行う。しかし、ふんがはFloating Lisenceの起動には失敗した。Node Lock Linsenceは以下の手順でうまくいった
Licenseを適当な名前のディレクトリに置く。例えばC:\FlexLM\license.dat
Control Panel > System and Security > System > Advanced system settings > Environmental Variables. で、環境変数をアクセスする。このうちLM_LICENSE_FILEという名前の変数のvalueに、先のC:\FlexLM\license.datを設定する。これで起動時にライセンスファイルを見に行ってくれる
Liberoの種類
Liberoは、Libero IDEと、Libero SoCがあって両者はたぶん元々違っている。Libero IDEは、AcceleratorとRTAX用で、Libero SoCは、PolarFire用である。両方使いたい場合は全く別々にインストールする必要がある。Libero IDEは、最初のバージョンがあって、それをアップデイトする形でツールが更新されているので、面倒でも最初のLibero IDEをインストールして、順番に更新していく必要がある。Libero SoCは最新のをインストールすれば多分問題ない